斉藤 亜沙子
2017-08-25

膝が痛いとなぜ、転びやすくなるのか?

こんにちは。

 

突然ですが、お年寄りの怪我の原因で1番多いのは何だと思いますか?

 

大体の皆さんは想像がつくかと思いますが、、

転倒です。

 

お年寄り(65歳以上)になると、転びやすくなります。65歳以上の人、5人に1人は、年に1回以上は転ぶと考えられています。

転んだからといって必ずしも怪我をするわけではありませんが、骨がもろくなっていると、簡単に折れてしまいます。

転倒により骨折をしてしまうと、さらに歩行困難になるという悪循環に陥ります。その結果、寝たきりというプロセスをたどり、あの世に旅立ってしまうこともあります。

 

 

 

自宅に高齢者がいる方は、もちろんのこと、これから高齢になる私たちも今から予防しておいたほうがいいことですね。

高齢者がよく転ぶ理由は2つあります。内的要因外的要因です。

内的要因は老化です。

もちろん転倒するときは、いくつかの原因が重なりあうと思います。飲んでいる薬の影響などもあるでしょう。

残念なことに、年をとってくると身体のあちこちにガタが来て、転びやすくなってしまうのです。悲しいですがこれが現実です。

老化による下肢筋力(股関節から下の筋肉)の低下:高齢者は筋力不足により、歩行時の背屈(つま先を上げる動作)が困難になります。また、脚が上らないため、すり足歩行になりつまずきやすくなるのです。

平衡感覚の機能低下(バランス保持の低下):年を取ると、筋力の低下とともに平衡感覚をつかさどる器官が衰えてしまいます。このため、歩行動作中の片足立時がバランスが悪くなり、歩行動作が不安定になります。

視力の低下による段差認識の不足:視力が低下することで、段差や物などに気が付きにくくなり、ちょっとした段差でも、つまずき転倒しやすくなります。

廊下により身体的な衰えが転倒を起こします。

外的要因は転びやすい環境です。

身体的な問題がなかったとしても、例えば照明が暗かったり、床が滑りやすかったり、ちょっとした段差や電気コードなど、環境が原因で転倒するケースも多いです。

 

転倒予防

身体的な原因に対しては、できるだけ早い時期から足腰を鍛えておくことが重要な対策になります。健康な人でも、筋肉量は20代頃をピークに50代頃から急激に減少し、とくに足の筋肉で顕著なこともわかっています。年齢とともに転倒しやすくなるのはやむを得ない面もありますが、身体的にも環境的にも、なるべく早い時期から対策を考えておけば、それだけ転倒の危険性を低くすることができます。

 

 

 

ご自身の身体機能を知ることが出来るツールの一つとして、Timed Up & Go Test』というものがあります。

当クリニックでも行っているので、『Timed Up & Go Test』について説明します。

 

Timed Up & Go Test(以下TUGテスト)とは・・

運動器不安定症を診断する指標の一つで、日本で広く一般的に知られており、信頼性も高く、日本整形外科学会が指定しているテストです。

易転倒性との関連性が高いことから、高齢者の身体機能を評価するのに広く用いられています。

 

それでは、TUGテストとはどういうものなのかを紹介していきます。

TUGテストの実施方法

① 開始姿勢は、手を大腿部の上に置き、両足が床に着くようにします。

 

② 椅子から立ち上がり、3m先の目印のコーンを右回りして、再び椅子に座るまでの時間を測定 します。

③ 測定者の掛け声に従い、一連の動作を「通常の歩行速度」で1回または2回行います。

④ 椅子からの立ち上がりと座るときは、椅子に手を付かないように行います。

日常生活において歩行補助具を使用している場合には、そのままご使用ください。

(備考:安全を考慮して、上肢は胸の前で組まずに行っています。)

歩行タイム基準

★日本整形外科学会の基準としては11秒

★正常な運動機能:10秒以内

★日常生活に介助を必要としている:20秒以上

★歩行障害あり:30秒以上

 

 

 

 

当クリニックでは、膝のPRP-FD注射、SCAFF天然関節治療、セルソース培養幹細胞治療を行う前と、治療1か月後、3か月後、6か月後と、継続的にテストを行い、タイムの変化を観察していきます。

ご自身のタイムが気になる方は、ぜひスタッフにお声かけ下さい(^^♪

コツコツと筋力アップを図って、転倒予防をしていきたいですね!